カリストガのウォータートラック

カルフォルニアのナパバレー最古のミネラルウォーターメーカー、カリストガのウォータートラックの彫刻が完成。

鉛、塩素、&マンガン

水道管が鉛の場合など、消毒剤の塩素が炭酸鉛を二酸化鉛に変化させ健康に悪影響を与える可能性は指摘されてきたものの、塩素だけでは酸化過程の速度を説明できなかった。

アメリカのワシントン大学の研究チームによれば、酸化過程の加速の要因としてマンガンが挙げられるという。

https://www.sciencedaily.com/releases/2019/07/190722115933.htm

選挙のとき・・・

To be attached to the subdivision, to love the little platoons we belong to in society, is the first principle of public affections.

選挙のときだからこそ、バークのいうLittle platoonsになぞらえ、私と公の関係を考える。

沖縄の長寿の秘密

BBCのデビッド・ロブソン氏が面白い記事を書いていました。

炭水化物が沖縄人の長寿の秘密か、というタイトルです。

世界中でローカーボダイエットが流行しているけれど、健康長寿においては実は逆で、100歳超人口比率が高い沖縄の人たちがそれを説明しているという。
具体的には沖縄県民は炭水化物とタンパク質をおよそ10:1の比率でとっており、歴史的にもサツマイモ主体で野菜果物も豊富にとってきた食生活が長寿に大きな影響を与えたといいます。

農漁業による肉体活動量の多さ、孤独になることの少なさ、喫煙率の低さ、なども沖縄の方々の長寿の要素に挙げていますが、最大要因としてロブソン氏は前段の食生活を指摘しています。

水広場的に補足するとしたら、やはり「水」。沖縄県は石灰質の地域が多く、場所にもよりますが天然水に含まれるカルシウムは比較的多めです。カルシウムが不足する生活を送ると血管につまりができやすくなることは藤田紘一郎氏の著書にもある「カルシウムパラドックス」のみならず世界的にも指摘されていますが、そうであるならば沖縄の中硬水が血管系疾患発症リスクを低水準にしている可能性があります。

例えば、「やんばる地域」の大宜味村(おおぎみそん)では、長寿の里と宣言されたとおり、多くの方が元気に長寿を謳歌しており、当地の水は中硬水です(下記画像例は硬度でいうと200mg/L超の中硬水ミネラルウォーター)。

イギリスの軟水硬水&Beyond

ここ数年イギリスでは硬水の欠点が指摘されることが多い。

水道管にスケールが溜まったり、シャワーで肌や髪にダメージを与えるという例が様々な媒体で紹介されています。

下図のとおり、イングランドは硬水優勢の土地柄、ウェ―ルズ、スコットランド、北アイルランドは柔らかめ。

一部メディアでは硬水の健康的価値、例えば血管系疾患予防のはたらきなどもしっかり指摘されており、軟水派一色でもないようです。

上記は一般的な水道水の例。

名水の世界においては、硬度は指標の一つにすぎません。

イングランドにはバクストンやヒルドンといった名水銘柄があり、ウェールズにはティナント、ハイランドには勿論ハイランドスプリング。これらは比較的最近のもの、もっと歴史のある正統派の名水も少なくありません。

名水を論じる際、硬軟だけで比較評論する愚は、それらの永い歴史が育んだ文化に触れたときに霧消することでしょう。(画像:aquacure)

有機塩素化合物と有機フッ素化合物

水の研究期間としては日本一ではないかと思われる先生と久しぶりにお会いしました。

懸念されていたのが、有機塩素化合物や有機フッ素化合物。体によくありません。

戦後から高度成長期の日本で洗剤などの有害物質が捨てられ土壌に残ったものがあるとのこと。

風光明媚な山地に見つかったデータもあるとのこと。

ミネラルウォーターにおいては、「殺菌済み」に分類されたものは毎年の検査項目にこれら有害物質の副産物も含まれているので特に心配ありませんが、「無殺菌」に分類されているミネラルウォーターの検査項目数は少なく有機塩素化合物や有機フッ素化合物が原水に混入しているかどうか分かりづらい面があります。勿論入っている可能性はとても低いのですが。

水源の場所がわかれば実態が把握できますので、もし気になる方はお知らせください。

世界一の水道水

自分達の水道水が世界一であると誇る自治体がいかほどあるかは存じませんが、アメリカ・オハイオ州ハミルトンはその例に該当します。

ここでいう基準は味覚。世界一とする根拠は世界で最も参加者が多い水の味覚コンテストで優勝したことです。

アメリカの片田舎で毎年開催されるバークレー・スプリングス・ウォーターテイスティング、そこではミネラルウォーターは勿論、自治体の水道水も多数参戦し、味わいを競います。

ジャッジはアメリカ人、そして味覚という主観と個人差に大差あるものが対象であることから、勝った水が誰にも美味しいとか負けた水が不味いとかを意味せず、セレモニー的、フェスタ的に見るとより楽しめるかもしれません。

水道水部門で優勝したハミルトンの皆さんが自分たちの水は世界一と自慢してもそれは否定できず、逆に受賞を逃した水道水もアメリカのバークレーの審査員の口には必ずしも合わなかったともいえるかもしれません。

水広場は今年ミネラルウォーター部門で参戦したのですが受賞に至らず来年再チャレンジできればと思います。仮に優勝するようなら、世界一と叫ぶかもしれませんね・・・

水のいらないウォーターサーバー「スタンドアローン再考」

インターネットをはじめ、常時つながっているネットワーク全盛時代。

だからこそ、繋がらないこと、スタンドアローンの価値があるはずです。

以前慶応大学で水事業のカンフェレンスに招かれ、私含む3名の事業者が講演したのですが、うち一人の方の事業は空気から水をつくることでした。

年月が経ち、同様の事業を手掛ける会社が何社か出てきました。例えば画像の装置はMizuha社のもので、湿度60%、気温25度で一日16Lの飲料水がつくれるようですが、それが実現できれば面白いことになるでしょう。

まさに水のいらないウォーターサーバー、複数の意味でスタンドアローンです。

水道はネットワークそのもの、定期配送を伴う一般的なウォーターサーバーもロジスティカル・ネットワーク要素大の事業モデル、そしてペットボトル等の容器飲料も製造工場と輸送網やリサイクルシステムあってなんぼという決してスタンドアローンではない事業形態です。

そんな中で出てきた空気から水をつくるウォーターサーバー、繋がっていない自主独立性にその大きな価値があります。弊社も以前スタンドアローンそのものとなる個人向け自家水道システムの開発を試みました。

公共インフラとして水道は欠かせませんが、未曾有の人口減の中で大規模設備更新が必須なネットワーク型の水道のコストは上がります。そしてネットワーク型の災害時の脆弱性は言うまでもありません。

日本に限らず、スタンドアローン型の価値が高まる時は今だと思いますが、空気から水をつくるような画期的イノベーションは頼もしい限りです。

水道界の逆転満塁ホームラン

水の事業、特に公共事業たる水道事業本体は将来損益の予測が比較的容易で収益のブレが少ない、金融資産でいうところの債券(Fixed Income)型であり、成長期待で価格がつり上がる株式(Equity)の華やかな世界とは一線を画しています。

そんな中、株価が1週間で3倍にも膨れ上がった水道関連の会社が日本にあります。

埼玉県久喜市にある日本鋳鉄管、長い歴史を持つ東証一部上場企業ですが、最近の業況が芳しくなく、時価総額もこの5月末には東証一部基準の20億円を下回りました。

6月26日、同社が開発した水道管耐震化を劇的に容易にする新商品「オセール」(下図参照、同社発表より)が川崎市で採用されたニュースの途端に株価は急上昇、今の時価総額は約60億円となっています。

水道事業そのものはFixed Income型としても、水道には多々の課題があること、また水道が無くなることはないこと、の2点からも周辺関連ビジネスには成長余地があることがこれまでも示唆されていたわけですが、今回同社のイノベーションがまさにそれを証明した格好です。

地味な水道というものが投資家達に輝いて映るのは嬉しいことです。

投資できる金銭余力のある方には、水道界にもこのような宝がまだまだあることを是非知って頂きたいと思います。

カルフォルニアの水道事情


カルフォルニア州の水道に関する記事がありました。
州内の12の郡で1割以上の住民が汚染された水道水を使っているとのこと。
農場からの(亜)硝酸性窒素と天然由来のヒ素が2大汚染物。