ドライバーとの会話
今日、資材納入に来たドライバーさんとの会話
「お疲れ様です。」
運転も齢のせいか結構疲れるね
「失礼、70歳ぐらいですか?」
73。
「歩合給なんでしょう?」
これ(当方への納入)で6千円。今日全部で7千円ぐらいかな。会社がトラックを買って、それを譲り受ける格好だから、その分毎月引かれるし、カミさんも働いて何とかやってる。
「お子さんがいれば、一緒に住んだり?
子供達は一緒に住まないよ。
「そうですか。何もできないけど、お互い頑張りましょう。」
Ethos Water?
タッカー・カールソンの動画を見ていたら、ADLとかいう組織のリーダーの説明をしていて、その人がEthos Waterとかいう水の会社で富を築いた事が分かりました。
恥ずかしながら勉強不足でEthos Waterという会社を知りませんでした。wikipediaでは水の売上から水不足の地域へ寄付するビジネスモデルで、起業数年でスターバックスに会社を売却したといいます。
典型的な偽善ビジネス。その理由1)水不足解消がミッションであれば新たにミネラルウォーターを売るのは無意味、善行と化粧された巧妙な広告であり、真の狙いはミネラルウォーターの売上最大化に過ぎない。2)水不足の地域で採水してミネラルウォーターを作っていた。3)たった数年で事業を売り、抜ける、すなわち真の目的はカネ。創業者が水不足の現場で井戸を掘った形跡もない。
水広場でも以前Message in a bottleという商標をとって似たようなモデルを起案しましたが、あまりに偽善的、自分でボツにしました。儲けるビジネスモデルとしては正解かもしれませんが、人としてはすべきではない。水広場は水で健康を広げるというミッションに向け単純に水そのもののメリットで販売するだけで、そこに巧妙さは不要。
世の中のNPOやNGOのゆうに半分以上は名声や浮利を狙った偽善事業でしょう。エリート達によるものは尚更。市井的な多数の実体験から当方はそれを知りました。
アメリカはじめ、カネを人生の目的とする連中が多い中、金儲けの手法も巧みになっているようです。皆さん、お気をつけください。
戻すか捨てるか、捨てる。
見識足らずの元芸能人や社会経験不足の元高級官僚達が巣くっている参議院。貴族院に戻すか、でなければ廃止するのが日本の為です。
貴族院は戦争に負けて無くなり、日本国憲法という詐称のもとで運用されている現憲法で参議院に変貌し、やる気とカネがあれば誰でも立候補ができる、民主主義ブラボーという左的ユーフォリアにずっと覆われた戦後。
自由と民主主義。欧米の制度は優れていると言われますが、自身の多方面の実体験から、それが誤りと考えるに至りました。
少し逸れますが、私の前職時代の同僚にウィリアム・ウォルドグレイブ(Lord William Waldegrave)というイギリス人がいました。彼とは確か2001年から2005年までドレスナー・クラインオート・ワッサースタインの投資銀行本部の金融セクターグループで一緒に仕事をしました。何度か日本に呼んで大手金融機関のトップ達に紹介した際には丁寧に世界情勢を説明し喜ばれ、また私が懇意だったロンドンの同僚が会社を去る際にはわざわざ東京の私に電話をして寄こし部下が退職に至った理由を真摯に説明し、道徳を備えた人でもありました。ロンドンでアメリカのことをUSAではなくUS of Aと電話でまくしたてていた彼は格好よく、そのフレーズをよく真似たものです。
彼は当時からライフ・ピア、つまり世襲なしの貴族院議員でした。終身、そして基本給ゼロの議員。首相などから指名される貴族院議員、終身ですので数は増える一方、他方、下院のハウス・オブ・コモンズより権限は大幅に小さい。民衆選挙で選ばれないが、時の首相などに立場も含む総合能力で賢人と認められ選ばれる一代貴族議員たち。国家にマイナスではないからこそ貴族院は続いているのでしょう。
世界最先端の自由かつ民主的憲法のもとスタートした戦後日本、今あるのはデモクラシーという偽名に隠されたOchlocracyの支配。トックヴィルの言った通り、そしてアメリカの猿真似の結果。
日本をこれ以上沈ませないために、制度においてはまず参議院を貴族院的なものに戻すかまたは捨て去る。であれば、捨て去るしかないのは明らかではないでしょうか。
学者は使えない・・・
2013年4月日銀政策決定会合議事録が裏付けたこと。
学者(岩田氏、白井氏)は理論と権威に依存し、結果として間違えた。そして国民への約束を破っても責任を問われなかった。
金融政策の限界を分かっていたのは民間議員の木内氏と佐藤氏。
経済実態に直接触れているか否か。その違いは決定的。
中堅飲料メーカーとの会話
本日の中堅飲料メーカー担当者との会話から
その後、そちらのお茶とか水とか小売現場で値段下がってませんか?
「はい。うちが値上げしたとおり売ってもらってます。」
販売数量は減ってませんか?
「若干増えてます。」
それは素晴らしい。需要を伴った価格上昇。
「でもサントリーさんがお茶の値段を下げてます。。。」
そうですか。またですね。
「1本買えばそれより大容量のもう一本進呈なんかもやってます。」
・・・そんな囮廉売ができるのも酒やら何だで稼げるから。彼らにとって清涼飲料事業は赤字でもよい集客ツール。日本の大手飲料メーカーの事業構造の特異性は5兆円産業の清涼飲料業界の働き手の給料が低固定化している原因の一つ・・・
御社は清涼飲料で勝負しているので是非頑張ってもらいたい。非力ながら応援してます。
ドライバーとの会話
商品配送で当社によく来る路線便ドライバーとの会話
「若いよね。20代?」
はい。
「仕事何時から何時?」
朝6時半から夜9時まで、残業可能な80時間一杯までやってます。
「残業代ないと苦しいよね」
はい、本当はもっと働いて稼ぎたいです。
「結婚とかしたい?」
できればいいですけど、無理ですかね。
上場企業が多すぎる弊害
日本最大の危機は少子化であり、少子化の最大要因は若者の可処分所得が少ない事による結婚の減少です。
人口転換論によれば先進国の人口減少はある意味で当然と考えられ、出生率減少の理由としてはK.Davis, K.Masonらによる死亡率減少によるものやNotesteinらによる経済構造変化によるものがあり、現実にもその傾向は見られます。
だから何をしても無駄というのではあまりに無責任。今我々がすべきは少子高齢化をリアルに改善する方策を考案する事、でなければサステイナブルな未来はありません。
当方が考える方策は大きく成長策と分配策に分けられますが、後者の一つに、上場企業を通るマネーの流れの適正化があります。
この四半世紀というもの、日本経済(GDP)は成長していないにもかかわらず、上場企業の純利益と配当は右肩上がり、前者はざっと40兆円、後者は20兆円といったレベル、大きくならないパイの一部が株主により多く配分される潮流が出来上がりました。
ワリを食っているのは働く側、粗利が成長しないから当然ながら給料は上がらず、社会保険料率は上がり、手取りは下がる一方、更に戦争でインフレ発生し、若者の多くは前を向いた人生設計が不可能です。
40兆円の純利益の半分でも人への投資に毎年回す事ができれば、その直接効果は勿論、それによる消費増は中小零細にも多大な恩恵をもたらし、非上場企業の賃金押上も期待できます。
日本は上場企業数が多すぎます。賃金が伸びなかったこの四半世紀は英米型の株主資本主義の浸透、つまり株主重視が進んだのですが、対GDPの上場企業数でみれば株主資本主義の本家たる英米をも凌駕した日本、GDP1兆ドルあたりの上場企業数では世界一位独走。
経済格差が米英と比べ平等傾向が大陸西欧に近い日本、つまり比較対象としてより適したドイツやフランスとの対GDP上場企業数の差があまりに大きすぎる。日本の上場企業数は今の半分で十分です。
で、具体策は何?となりますが、例えば;
1.上場維持基準に最低平均給与を導入。プライムなら例えば1千万円ないし10万ドル、スタンダートは800万円等。期間内は解雇制限、期間内未達企業は上場廃止。
2.家計・民間金融資産から資本調達しMBOファンド組成、政府買取りの無利子永久債発行しレバレッジ、計100兆円単位の資金で多数の企業を非公開化(DDの結果破綻リスクあるもの除く)。会社はROE圧力を回避し長期戦略経営が可能になり、間接株主の一般市民たちは銀行預金以上のリターンで両者ウィンウィンに。
エビアン値上げと・・・
エビアンの値上げ
伊藤園さんからエビアン値上げの事前連絡がありました。
大幅な値上げとなる模様です。売上減少は避けられませんが、それでいいのです。
ちなみに今の日本のインフレは日銀の金融緩和の結果ではなく、プーチンがもたらしたものです。
真の課題は日本企業全体の粗利ですが、今年に入りようやくGDPデフレータがプラスに転じ、つまり増加した輸入原価を転嫁できている事になり、良いトレンドです。
他方、この状況にも関わらず、依然従業員給与を上げられない会社があるとすれば、その存在意義に疑問符がつきます。
少子化の主因は結婚が減った事、結婚が減った一番の理由は若者、特に若い男、の実質賃金が減った事、これらはデータで明らかになっている明白なファクト。
解決策?
異業種から典型的なデフレセクターの清涼飲料の世界に入り、気づけば20年どっぷり浸かった当職だから分かることがあります。
大手小売の囮廉売、リベート、3分の2ルールなどの悪しき当該セクター慣習。これらは政府が即刻対応し正常な形にする必要がある。
同時に、過剰なまでの制度融資と公的支援により本来なら廃業ないし売却されて当然の多数の無価値の会社が生きながらえている我々零細企業の実態も早晩変えないといけないでしょう。若者に高い給料払えない会社の存在意義は大きくありません。
そして、会社規模に関わらず、ズルしたものが得をするのが今の日本。そこに徳は無し。
一途の希望は若者達、ズルしてまで贅沢や見栄にこだわらない。それと同時に無くなったアニマルスピリットはさあどうするってことでしょうか。
早川氏が正しい
見ると頭が悪くなる日本のテレビですが、たまに有意義な番組がある事に気付きます。
NHK日曜討論。金融政策の議論。リフレ派代表の岩田氏と中立的な早川氏の最後の応酬に全てが集約されていた。前者が「金融緩和に尽きる」といえば「賃金が上がらないことが最重要問題」と後者が暗にリフレ政策を批判。
完全に早川氏が正しく、岩田氏が間違い。後者は日銀副総裁の就任時に「金融緩和で消費者物価2%上昇は2年でできる。できなければ辞任する」と豪語したらしいが、結果はご存じのとおりで、失敗にも関わらず副総裁の椅子を譲らなかった。自身を懐疑する謙虚さが保守の神髄であれば、岩田氏は出来の悪い進歩派といえるでしょう。
このように人間として軽蔑に値する男がなぜ今もテレビで傲慢でいられるのかといえば、エコノミストや官僚や政治家等の主要プレイヤーは失敗責任を負わなくて済むという極めて奇妙な制度設計のせい。僕らのような市井の零細事業者は失敗すなわち全財産と社会信用を失うことになるが、エコノミストはその主張した政策が失敗した結果、国民が貧乏になったり、少子化が加速したり、自殺者が増えても、何ら責任を問われない。日本における第一権力になり上がって久しいマスメディアは言わずもがな。
当方は世界で稀にみるデフレセクターである日本の清涼飲料市場に20年浸かっています。だから、日銀がする事は外貨含む資産価格に影響すれど実体経済にほとんど影響せず、まして商品サービス価格を上げることなどできない事は実体験で分かっています。そして、デフレの根底に社会保障不安があり、さらに流通構造が拍車をかけているとも指摘してきました。過当競争で粗利稼げず、特に若年層の賃金が上がらない状況では小売価格が上げられない。
賃金が重要だと指摘した早川氏はまさに当方と同じ考え。重要なのは中小零細企業のそれですが、東京商工リサーチのアンケートでは多くの中小が賃上げを予定しているとの事。他方で当方が見るかぎり、中小零細は価格転嫁が不十分なため、現実的には困難と予想します。経産省あたりが中期的に川上の合従連衡を促し、短期的にはまず囮廉売規制を強化する方がよほど物価適正化に有効だと思っています。そして本丸の社会保険、まずは会社は社会保険料を政府でなく従業員に払い、従業員が政府に収めるようにする事で、天引きによりほとんどの被雇用者が気づいていない現在の社会保険制度のいびつさがに気づいてもらうのが発起点かもしれません。そして保険料という名の「税」、社会保険料の料率(税率)を国民負託すら無い厚労官僚達が勝手に上げてきた事実を知ることです。このままでは若者達の明るい将来など望みようがありません。
デフレ経済が悪い訳、続き
昨日、水広場ヤフー店で買ったという初めての顧客?から変な電話がありました。
「おたくのエビアン、正規品と書いてあるけど違うから返金しろ。出るとこ出てもいいんだぜ」
当方困惑、いきなり脅され心穏やかで済みません。なにせ当方が販売しているのはダノン社と日本で唯一正規輸入契約を結んでいる伊藤園・伊藤忠ミネラルウォーターズ(株)が輸入販売している正真正銘の正規輸入品ですから。
日本は今インフレだという指摘はCPI指標では正しく、全体経済ではミスリーディング。当方がより重視するのは流通全体を把握するGDPデフレータ、日本経済は輸入原価の高騰分を製造流通過程で転嫁しきれておらず、つまり中小零細の多くは粗利が減っているわけです。その意味においてデフレ基調は変わっていません。
デフレは中小企業の賃金を抑え、売る側の労働意欲を削ぎ、それが長く続いたことで「カネ払う方が偉い」というマインドが固定化しました。
それに輪をかけたのが匿名で自分はリスクを負わずに好き勝手に店の信用を落とせる商品レビュー制度。店舗側がそれら不当レビューを防ぐ事はできない不公平な制度です。価格が自然と下がる圧力が常態化します。
健全な経済下であれば前段のような非常識な脅しは非難の対象ですが、デフレ下ではそうならないことが多い。
「カネを払うほうが偉い」マインドの構造化は人の質を下げる。私がデフレ経済が好ましくないという理由の大きな一つ。
自分の会社の売上を考えればこんな事を書くことはマイナスでしょう。しかし当方の視点はもっと大きな社会的な範疇に留めおかれています。従って、おそらく日本の数百万もの売り手達が思いつつ言えない事が上記代弁されただけの事。
ちなみに、冒頭のエキセントリックな初回客には「出るとこ出る?どうぞどうぞ」と電話を切りました。レビューを恐れたら真っ当な人間をやっていられません。