戻すか捨てるか、捨てる。

見識足らずの元芸能人や社会経験不足の元高級官僚達が巣くっている参議院。貴族院に戻すか、でなければ廃止するのが日本の為です。

貴族院は戦争に負けて無くなり、日本国憲法という詐称のもとで運用されている現憲法で参議院に変貌し、やる気とカネがあれば誰でも立候補ができる、民主主義ブラボーという左的ユーフォリアにずっと覆われた戦後。

自由と民主主義。欧米の制度は優れていると言われますが、自身の多方面の実体験から、それが誤りと考えるに至りました。

少し逸れますが、私の前職時代の同僚にウィリアム・ウォルドグレイブ(Lord William Waldegrave)というイギリス人がいました。彼とは確か2001年から2005年までドレスナー・クラインオート・ワッサースタインの投資銀行本部の金融セクターグループで一緒に仕事をしました。何度か日本に呼んで大手金融機関のトップ達に紹介した際には丁寧に世界情勢を説明し喜ばれ、また私が懇意だったロンドンの同僚が会社を去る際にはわざわざ東京の私に電話をして寄こし部下が退職に至った理由を真摯に説明し、道徳を備えた人でもありました。ロンドンでアメリカのことをUSAではなくUS of Aと電話でまくしたてていた彼は格好よく、そのフレーズをよく真似たものです。

彼は当時からライフ・ピア、つまり世襲なしの貴族院議員でした。終身、そして基本給ゼロの議員。首相などから指名される貴族院議員、終身ですので数は増える一方、他方、下院のハウス・オブ・コモンズより権限は大幅に小さい。民衆選挙で選ばれないが、時の首相などに立場も含む総合能力で賢人と認められ選ばれる一代貴族議員たち。国家にマイナスではないからこそ貴族院は続いているのでしょう。

世界最先端の自由かつ民主的憲法のもとスタートした戦後日本、今あるのはデモクラシーという偽名に隠されたOchlocracyの支配。トックヴィルの言った通り、そしてアメリカの猿真似の結果。

日本をこれ以上沈ませないために、制度においてはまず参議院を貴族院的なものに戻すかまたは捨て去る。であれば、捨て去るしかないのは明らかではないでしょうか。

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