ダッカの秘密工場に潜入

以前、水源開発の依頼をうけ、バングラデシュに1週間程滞在しました。

北部に確保した水源地を事業用に使えないかということで、実地で水量・水質調査を行い、バングラのサプライチェーンをリサーチし、全国のミネラルウォーター工場もいつくか視察しました。

視察で4つ目に訪れたのが首都ダッカの無許可工場。当件依頼人が現地の人でなかったら多分訪れることはできなかったでしょう。中心地から少し離れた住宅街の一角、看板なしの普通の古い建物に斜めから入ると、薄暗く異臭漂う室内でガロンボトルの水充填ラインが見えます。脇には古いキャップ生成器の姿も。

工場主と思われるおじさんが私たちに語りかける横には、大きな透き通った目で興味深そうにこちらを見つめる7~8歳ぐらいの少年。息子さんでしょうか、手足の動きが普通でなく、神経系にダメージを受けているようにも見えます。

原水は公共水道水のパイプから失敬しているよう。一定の殺菌処理はしているけれど雑菌が舞う空間で手動でキャップをつけています。

一応撮影もしましたが、本当にまずい箇所は他の写真で覆っています。私のリキシャ運転写真は単なるオマケ。



この少年はダッカの象徴、空気や水の汚染による深刻な健康被害。

空気のことは分かりませんが、ヒ素に代表されるバングラの水汚染の原因は人為的だけでなく元々の地質にもあり、解決は非常に難しいものがあります。本来飲めない水をみんなが飲んでいます。そして大型容器のボトルドウォーターも前段のとおり玉石混交。ペットボトルのミネラルウォーターも多数ありますが、ダッカ近郊の水源が中心で水質面の不安は残ります。

前述の水源地があるバングラ北部はヒマラヤも望める場所で水質も南部よりは良好。写真のとおり、水量もなかなかなもの。ここでペットボトルの天然水をつくって流通させるのが健康面ではベストな策だと今でも思っています。ヒ素など不純物が入った原水からそれらを取り除くという現在あるソリューションに加え、汚染の少ない原水を流通させるという解決策があってよいのです。その場所では資金面で続きませんでしたが、北部の水源地開発は今後も注目です。

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