デルタやオミクロンより怖い株

オチの切れがイマイチなタイトルで恐縮ですが、今回は席巻中のウィルス株より怖い株として日本企業の上場株があるという事を指摘したいと思います。

証券会社の知人達には申し訳ないが、今の上場企業数(3,800社ほど)は最大でもその半分で十分、ほとんどが非公開企業になるべきと考える。

なぜか? 日本の課題として労働者低賃金は最も深刻な部類であり、その解決には多数の上場会社が非公開になる事が結局は最も有効だと思うから。

日本という成熟市場で、株式上場したまま(つまりROE最大化を図る)での人件費上昇は構造的に不可能。

上場企業の利益は順調に増え配当も年間10兆円単位となった。それがそっくり労働所得となっていたほうが全体として良かったと思われる。

全体所得が上がれば政府の社会保険料収入も増える。年金受給者に年金はしっかりとたくさんと貰って今使ってほしい。

給与額の18%超の年金保険料や11%超の健康保険料率が下げられないものならば(僕らが働き出した頃の約2倍という現水準が人口動態上仕方ないとして)、払う現役の我々からすれば給料増やすのが大前提。

その一方で、労働派遣法あたりから人間はコストとなり、企業は企業経営では合理的な判断であるコスト削減をし、給料を増やさないのが大前提となった。

大量非公開化は「労働者も株式投資できる」という事実と矛盾しない。

ピケティが示したr=5%(ネット4%)、g=1.5%の均衡水準を例にすれば、投資額1億円あれば平均年間収入400万円、年間労働所得は増えても年平均1.5%。

結局僕ら圧倒的多数は資産ゼロの状態から働き始めるため、株式リターンで暮らせる日々を経験せず人生を終えることもわかる。

でも投資は勿論結構。言いたいのは、投資にあたり上場日本企業3800社が半分になったところで十分に魅力的なポートフォリオは作れるということ。

もっと言えば、真のアイデアと自信がある方々には、他人の経営ではなく自分に投資する事、すなわち起業をお勧めする。

いずれにしても社会全体でみた場合、上場企業がこぞって株式コストを最大限削った原資で賃上げを行えば全体が変わる力となり、若者は前を向き、日本社会に未来が見えてくると思う。

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