山田堰

江戸時代、筑後川中流に築造された灌漑設備、山田堰。

それから2世紀、技術は中村哲さんに引き継がれ、アフガニスタンで多くの命をつないた。

中村哲さんは当初現地医療に渡ったとのこと、しかし水無しではせっかくの医療も無駄。普通の医師はそこで引き返すのであろうが、氏は水をつくることを想像し、自力で造った。

人命を救うという目的に対し「専門家」は自分自身を必要条件以上に配置できずに未達成時の言い訳を備えるとしたら、氏は十分条件を俯瞰し事に臨んだ「解決家」であったように見える。であれば別の事業でも成功していたに違いない。

氏が旅立たれてから明日で一年。改めて合掌。



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