真水100兆

今般の流行り病で知ったSIRモデル、その長短を息子と一緒に勉強した。結論は仮定された定数R naught次第で実効Rはどうにでも変わる、つまり極めて大雑把な目安を示すにすぎないということ。そのSIRで非現実的なR naughtを置いて6割接触削減(保護クッション入れて8割削減)という西浦ポリシーを政府が採用したとしても、従うのが間接民主主義社会に生きる私達の義務です。

いずれにせよこれまでのSIRが展開するのは感染のみ、その抑え込みの副作用である経済的損失及びそれがもたらす人命の損失を見ていない。そんな中でアメリカで出てきたマルチリスクSIRモデル、感染による損失と経済低迷による損失のトレードオフを目的化し(トレード曲線をいかに下にシフトするか)、そのためには年齢グループ毎の選択的な戦略が最も有効であろうということ、つまり高齢者を守る(自粛していただく)一方で若い人たちは活動して構わないことが示唆される。

さて、経済政策として日本政府は当初108兆円の事業規模(正確に言うと1兆ドルと報道されたかったのだろう)と言いつつその多くは貸出や支払い猶予であり、何ら国民経済に寄与しないものだった。一人10万円の12兆円がプラスされたとは言え、まだまだしょぼい。財務省というカルトが唱えるプライマリーバランス教にすっかり侵された自民党執行部、彼らには「事業規模でなく「真水」で100兆」という声は響かない。でも僕らはあきらめない。当店のロゴもいっそこんな感じに。



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