水のいらないウォーターサーバー「スタンドアローン再考」

インターネットをはじめ、常時つながっているネットワーク全盛時代。

だからこそ、繋がらないこと、スタンドアローンの価値があるはずです。

以前慶応大学で水事業のカンフェレンスに招かれ、私含む3名の事業者が講演したのですが、うち一人の方の事業は空気から水をつくることでした。

年月が経ち、同様の事業を手掛ける会社が何社か出てきました。例えば画像の装置はMizuha社のもので、湿度60%、気温25度で一日16Lの飲料水がつくれるようですが、それが実現できれば面白いことになるでしょう。

まさに水のいらないウォーターサーバー、複数の意味でスタンドアローンです。

水道はネットワークそのもの、定期配送を伴う一般的なウォーターサーバーもロジスティカル・ネットワーク要素大の事業モデル、そしてペットボトル等の容器飲料も製造工場と輸送網やリサイクルシステムあってなんぼという決してスタンドアローンではない事業形態です。

そんな中で出てきた空気から水をつくるウォーターサーバー、繋がっていない自主独立性にその大きな価値があります。弊社も以前スタンドアローンそのものとなる個人向け自家水道システムの開発を試みました。

公共インフラとして水道は欠かせませんが、未曾有の人口減の中で大規模設備更新が必須なネットワーク型の水道のコストは上がります。そしてネットワーク型の災害時の脆弱性は言うまでもありません。

日本に限らず、スタンドアローン型の価値が高まる時は今だと思いますが、空気から水をつくるような画期的イノベーションは頼もしい限りです。

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