ワイン&グルメフェア

コーカサスの長寿水とガリシアのタパス

昨日(4月24)までの3日間、東京ビッグサイトでワイン&グルメジャパン2009という展示会があり、ここ数年あえて展示会を避けてきたグローバルウォーター(GW)だけれど今回はあるドイツ関係者のご好意により出展。FOODEXとは一味違った来場者層で、今回は外食のプロの方の来場が多数あったと感じました。

まずはGWのブースから。今回はケルンメッセさん主催によりメイン商品はあのエンジンガー・スポルト。世界でも最も硬い水のひとつで、ホテルやレストランのプロ達の目に留まり試飲となる。NZの軟水(今回ブルースプリングを使用)とは1800度以上の硬度のレンジで計5種類の世界の名水をお試し頂き、「水の味わいや効用もいろいろあるもんだ」というような表情を見ると率直に嬉しいものです。

FOODEXはじめグルメフェアはアルコール飲料を目当てにする方が中心であり、つまり頬を赤くし、「なんだ水か。のど渇いたからちょっとくれ」という人が実に多いのだけれど、こちらも慣れてくると冷やかしをマタドールのごとくすっと流す術が身についている。酔ってしまったら水の味など判らない。そう、判らないはず、しかし、なんと今回はその赤ら顔の人たちでもハッキリと違いがわかる水が登場していたのです。

ジビエっぽいワイルドさ?野趣あふれるコーカサスの滋味

僕らの業界では世界の銘柄20選(などがあれば)に確実に入るであろうボルジョミ。コーカサス地方の天然炭酸水で、ミネラルや泡がとても濃い。カタルーニャのヴィチーカタランは濃いナトリウムによる塩っぽさで知られているけれど硬軟でいえば軟らかい水、ボルジョミは塩っぽさだけでなく硬く、泡が活気だち、天然水という言葉では到底表現が適わない、まさに大地のミラクルが生み出した天然の健康飲料水だ。カスピ海ヨーグルトや長寿村で知られるコーカサス地方の水、今の国境でいうとグルジア、旧ソ連で水といえばボルジョミといわれた有名な銘柄です。個人的にはジビエの野生味に通ずる動物的な生命力を持つ水だと思っています。試飲した大手卸の役員の方は「この味はミネラルウォーターというより清涼飲料水といわないと大変だ」、外食のプロの方々は揃えて「ん!これは好き嫌いが分かれる味。飲める人ははまってしまいそうな独特な水ですね」。よし、思ったよりこの味を分かる人が多いことが分かり、貴重な体験でした。

そのボルジョミ。2009年夏に日本初上陸します!



GWはボルジョミの販売者として卸・小売(水広場)を行います。どうぞお楽しみに(日記というよりPRっぽくなり失礼しました)。

 

 

 



ああタパス、タパス

フェア出会った一皿で忘れられないのがタパス。GWブースの対面に出展していたスペインのガリシア州政府のブースで味見をしました。ガリシアとはポルトガルの北部にあり大西洋に接する、スペインの北西端の地方。

以前出張先のバルセロナで試して虜になったタパス バールなんかの小皿料理をまとめてタパスというのだろう、 そんなアバウトな理解でも居酒屋好きの僕には十分惹きつけられていたのですが、今回のフェアで、タパスにもたくさんの種類があることに気づかされ、その奥深さに少し触れた気分になった出会いがありました。



糸昆布のような海藻らしき中身をトマトベースの少し甘辛いソースに漬け込んで柔らかくなったパプリカで包んである。 口に入れると海っぽい感じが広がり、多分ガリシアの大西洋でとれた昆布の種類だろうなと思い、出してくれたガリシアの方に聞いたら、「ウナギの稚魚」。この写真にあるひょろひょろしたのがそれです。ウナギは嫌いではないけれど、その稚魚が一杯詰まったのにがぶりついたのは初めての経験、飲み込んだものが食道の先のほうから少し戻ってくる感覚を覚えました。冷静を装い、「なるほど。タパスにもいろいろあるのですね」と優等生発言をすると、「東西南北それぞれ1300kmあるスペイン、タパスといってもバラエティ豊かですね」と熱心にいろいろとレクチャーしてもらう。そうでしょう、わざわざ日本に仕事に来ているのだから真剣で当たり前。とにかく、これを含め、ガリシア産のワインと合うタパスがたくさんあって嬉しかった次第。白ワインが特に良かった。どなたか輸入して頂ければ有難いのですが。。

その翌日、同じブースにいた日本人スタッフの方と歓談していたら、ウナギの稚魚は実はウナギもどきなのだという説明を受ける。連日の驚き。日本でいうカニカマのようなものらしい。でも良くできていた。今度幸運に恵まれたらガリシアで食べてみたいものです。

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