日本の水リスク

水に恵まれた日本は水に関するリスクは低い。そう考える日本人は多い。

World Resources Instituteの分析によれば、そうでもないらしい。

彼らの水リスクマップ、世界中の国地域の水リスクを分析しリスクに応じ色分けし、感覚的にも捉えやすい。

(赤がハイリスク、薄い黄色がローリスク、グレーはデータなし)

総合評価を見ると日本は大体がだいだい色に見える(一番上の図)。カナダ、ブラジル、ロシア、北欧、マレーシア、ニュージーランドなどより高リスクというわけだ。



何故だろうか。

彼らの分析では、水リスクを物理面(水量と水質)や法規制等のあり方で相対点数をつけ、最もウェイトの重い水量リスクには7つのサブカテゴリがあるが、そのうち2つのカテゴリの評価が辛いからである。

ひとつは洪水リスク。2番目の図のとおり。



洪水よりもっとシビアに見えるのが、上流貯水(3番目の図)。

世界全体ではグレー(データ無し)が多いけれど、日本は真っ赤に見える。WRIの基データの量は多くないとはいえ、急峻な地形の日本、言われてみれば確かにという感もある。



彼らの分析が正しいとすれば、リスク管理上のダムの価値やダムに代わる貯水の必要性を外部から示しているということだ。

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