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世界名水紀行 ニュージーランド編


ソーセージ一本の持ち込みも許さないことからも分かるとおり、世界で最も生態系維持に厳しい国といわれるニュージーランド。希少生物の楽園であり、日本人が驚く大自然がそのまま残っていることは広く知られています。湧き水の源である雨雪がそもそもキレイで、森林と火山系温泉に恵まれていることから、天然水もとびっきり上等に違いない、と想像したところからグローバルウォーターのニュージーランドでの水探しがスタートしました。


本当にきれいな水はあるのか?


今回(2004年)、グローバルウォーターはニュージーランドにある複数の水源を直接訪問しました。このページではその一部しかご紹介できませんが、多少なりとも水探しのエッセンスをお伝えすることができればと思います。

 

 

その1.ニュージーランドについて (下記概要の出所はニュージーランド政府観光局)

「北島と南島の2島からなるニュージーランドの気候は温暖、降水量は程よく高く、日照時間は国内ほとんどの地域で長い所が多いのが特徴です。気候は二つの主な地理的特徴(山と海)によって左右されています。他国と比べ汚染度の少ない良質で多量の雨に恵まれ、降水量は640mmから1500mmほどで年間を通じて平均的に降ります。」


「ニュージーランドでは、自然が造り出した不思議な地形を見ることができます。大地を削りながら動く迫力の氷河、深遠な美しいフィヨルド、岩の多い険しい山々、広々した平野部、なだらかな丘陵地帯、うっそうとした亜熱帯の原生林、地熱活動の活発な火山台地、どこまでも続く海岸線と美しい白砂のビーチ、これら変化に富んだ大自然の全てがニュージーランドにあるのです。ニュージーランドが映画の撮影地として人気があるのも不思議ではありません!」 


ふむふむ、水を商売とする我々から見ても興味深い気候と地形です。特に火山大地の地層で磨かれる天然水はどんなものなのか、探索の旅のスタートです。


その2.オークランドに到着


今回の出張ではニュージーランドでミネラルウォーターの製造会社のいくつかを直接訪ね、彼らが持つ水源も実際に見ることができました。今回はカンタスを利用しオーストラリアのケアンズ経由で北島の窓口オークランドに入りました。数年前のニューズウィークだったか、住んで見たい都市として世界最高の評価を受けたハーバー・シティがオークランド。まず船好きのグローバルウォーターのスタッフの目が輝きだします。

328メートルのスカイタワーの展望階からのオークランドの眺望(左)。

この直後に目の前を大きな物体が落下!巨大な鳥かと思いきや上の展望階から落ちてきたバンジージャンプの人間でした。現代型バンジージャンプはニュージーランドで生まれたと聞きましたが地上200mの予期せぬ展開に弊社スタッフは唖然。

 

水がきれいで水道水のクオリティが高いニュージーランドでも健康志向からミネラルウォーターの消費が拡大している(右下)


その3.スパリゾートの水源へ


 

 

火山帯があり多くの良質な温泉に恵まれているのが北島の特徴のひとつ。まず最初に向かったミネラルウォーターの水源もスパリゾートでした。

オークランドから車で2時間弱、東海岸沿いにあるスパリゾートに到着。海にぽっこりと突き出た小島が目印のようです。

この海岸線近くに総合スパ施設があり、これからホテルの建設も始まるとのことです。地元の子供たちが元気に泳ぐプールやエステ施設が賑わっています。

エステ施設の奥を進むと、ようやくミネラルウォーターのボトリング工場が見えてきます。案内されると、清潔な工場内で、地下深くから採水した水を特殊加工しボトリングされていました。

ここで飲んだお水はソフトな軟水で飲みやすいものでした。

起伏の多い地形の島国であるニュージーランドは基本的に軟水の国なのです。その点は日本と共通していますが、実際に足を運んで初めて分かる自然の奥深さの違いが実に印象的です。 

 

その4.伝説のブルースプリングへ

見所が少なかった途中の水源は端折り、最後に訪れたプタルルの地に飛びます。ニュージーランドで有名な火山帯のひとつロトルアのある北島中心部に位置し、それはロトルアの活火山から神秘的な原生林まで国内で最も多様といわれる自然景観が広がる地域です。


オークランドから車で3時間、なだらかな丘陵地帯をのんびり抜けて水源地のプタルルに辿り着きます。ここにある伝説の泉「ブルースプリング」が今回の視察のハイライト。この泉から採水しているというメーカーの案内で、車では入ることが許されないという自然保護区にあるブルースプリングの源泉まで見る事ができました。


 

            以下のブルースプリングの写真はクリックすると大きい画像のページにリンクします。
ブルースプリング周辺一帯の地域は自然環境保護を徹底するため、自動車が立ち入ることは禁止されています。
ブルースプリングから湧き出た清冽な水が静かに力強く流れ出し、プタルルの地をゆったりとくだります。水源はまだ先にあります。
水源への途中の流れの近影。浅く見えますが実際は大人の足がつかないほどの深さです。
不思議なくらい静かな空気の中を流れる極上の水。水源の気配を感じ始めるのがこのあたり。
水量が増してきました。もう少しで水源です。
ブルースプリング水源。この光景を目にして時が一瞬静止したかの錯覚を覚えました。実際に見る青の鮮烈さはこのアマチュア写真の比ではありません。

このブルースプリングの源泉からパイプラインで採水した天然水をこの工場ではボトリングしていました。


工場内への立ち入りは厳しく制限され、ペットボトルの清浄、殺菌、ボトリングといった過程の場は密閉された空間で行われ、筆者も外からの撮影しかかないません。


おおざっぱなNZ人という勝手なステレオタイプを壊してくれた徹底したクオリティコントロールです。


鮮烈なブルースプリングで終わったNZの水紀行は実り多いものになり取敢えずホッとするスタッフ一同。

きれいな雨と独特な地層から生み出されるニュージーランドの鉱水や鉱泉水は私たちの体にもおいしいものかもしれません。NZの大自然とそれを徹底して守り抜いてきた人々に敬意を表し、今後もグローバルウォーターは世界の名水探しの旅を続けます!

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