世界の名水紀行 ルーマニア編


全3回その2 いよいよボルセック村へ

前回は首都ブカレストから国道を使いカルパチア山脈東南に位置するワインの郷デアルマレを訪ねました。 ワインの品質に水は直接関係無いはずですが、これまで訪問した名水の産地はなぜか(?)ワインも美味しい ところが少なくありません。ルーマニアもそんな場所の一つでありました。

さようならデアルマレ

さてデアルマレのワイナリーを後にした一行は縦断するカルパチア山脈の東側に沿って伸びる国道でその晩 の宿泊地ピアトラネムツまでノンストップで北上。国道といってもほとんどが片道1車線で、農民が乗る馬車 (馬車というより大きな木製リヤカーを馬が引いている感じ)をなかなか追い越せなかったりします。 モルドバ公国のシュテハン大公で知られるピアトラネムツでは泊まっただけの素通りで残念でしたが、この 地方まで来るとまだ9月中旬なのに朝の気温は10度を切る寒さが印象的とも言えますか。翌日はピアトラ ネムツを後にしてボルセック村のある高地までルーマニア北部のカルパチア山脈を横断していきます。

カルパチアの巨大湖
カルパチア山脈北部の見所はルーマニア最大の湖と周辺地域一帯の紅葉の景観美です。
ボルセックが湧くボルセック村に行く途中にこの湖を見ることができるということで、10月中旬以降が見ごろ だという紅葉はミスってしまいましたが、雲を貫く山々に囲まれた巨大な湖の壮観は圧倒的で、良型のマスが 釣れると聞いてますます気に入った次第でした。


さてさてようやく目的地のボルセック村に到着です。村の入り口の橋には村のシンボルでもあるBORSEC ブランドのミネラルウォーターのロゴが書かれています(ちょっとこの画像ではわかりづらいかもしれません。)。



ボルセック工場見学
村の中心にはボルセック・ミネラルウォーターを製造するRomaqua Groupの工場があります。ここでガス入りと ガス無しの両方のタイプが製造されています。工場のそばで別々に存在する天然発泡水の水源と無発泡性の 鉱泉水が湧く水源から各々直接工場までパイプラインがつながり、ガス入りの水は天然発泡のみでガスを 加圧することなく、無発泡性のほうも限りなくナチュラルのままこの工場でボトリングされる光景が観察できます。



工場ではドイツ式の最新ボトリング設備が整っています。注文が増えている最近では週末も稼動していること を聞き、今回初めてルーマニア的な期待を裏切られた(?)瞬間でもありました。

 
 
 


20以上の公共飲泉場があるボルセック村
ボルセック・ミネラルウォーターは西欧のみならずアメリカなどでも独特な天然発泡性と豊かな味わいで その名が多くの人に知られるようになりました。これら実際に我々がミネラルウォーターとして飲んでいる 水に加え、ボルセック村のあちこちには公共の飲泉場が20以上あり、地元の人たちが健康のために水を汲み に毎日やってきます。これらの多くが天然炭酸水です。

 


それぞれの源泉の成分は異なり、中には硬度で2000を超えるようなミネラル構成のものや重炭酸塩が 重厚なものなどバラエティに富み、地元の人は自分の健康状態や内臓疾患にあった水源の水を選んで 飲んでいるということです。


 


もったいない。。
これだけの水に恵まれたこの村はかつてハプスブルグ時代にはスパリゾートとしてスパハウスや映画館が 立ち並び賑わいました。しかし社会主義地代に土地建物は国有化され、1989年の革命後に返還されたもと の地権者らが経営に関心が無かった理由で建物の管理は行われず荒れ放題、観光客も減ってしまった そうです。もったいない。水と自然だけが変わらずに魅力を放っているのが現在のボルセック村です。

 
 
 


次回 ルーマニア編の最終回は壮麗な中世都市ブラショフとあのドラキュラ城を訪れます。
第3回はこちら


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