羊蹄のふきだし湧水 [名水百選]


自然の豪快な贈り物

標高1898m、蝦夷富士とも呼称される秀峰羊蹄山。雪渓がとけ、長く地下水脈で熟成された水は山麓で数多く湧水として噴き出します。羊蹄山は溶岩でできており、山には渓流ができず降水はほとんど地下に浸透し地下水脈となり山麓で一気に噴き出るわけです。
数ある湧水地の中でも湧水量が最大なのが京極町にある北東部山裾に位置する「羊蹄のふきだし湧水」です。ここでは一日約8万トンもの量の地下天然水が湧き出し、その水温は年間を通じ6.5℃に安定しています。水の性質としては軟水で、飲むと水の冷たさと共にピュアな清涼感が広がります。湧水口では巨岩の亀裂から豪快かつ優雅に流れ落ちる湧水が現れます。その端から中をくり抜いた丸太が渡され、水はこれら何本もの丸太がリレーされた中を勢いよく流れ下ります。途中にはいたるところで手水口があり、小型タンクを手にした人たちがこの名水を採水する光景が見られます。水を求める人に地元の方々が多いのは、この水のおいしさが本物である証しと見受けました。


所在地: 北海道虻田郡京極町
交通: JR函館本線「倶知安駅」下車、道南バス伊達紋別・喜茂別行「京極農協前」下車、徒歩10?15分
問い合わせ: 京極町役場企画振興課 0136-42-2111

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日量8万トンともいわれる湧水 (写真提供:京極町役場)

 

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