樋口一葉旧居跡に残る井戸


樋口一葉が使った本郷菊坂の井戸水

若くしてこの世を去るまでに、「たけくらべ」などの名作を生み出した樋口一葉が18歳から21歳まで過ごした場所が本郷菊坂です。ここは正岡子規など明治の文豪が住んだ場所としても知られます。
平成17年現在この文京区本郷地区一体は大規模住宅建築が進み、街の景観が刻々と変化する中でもこの界隈は古き東京の面影をまだ残しています。この辺りは細い路地が多く、現在でも使われている井戸をいくつか見ることができます。井戸その中の一つを樋口一葉は頻繁に利用したとされ、特に洗濯に使用されたといわれます。現在その井戸水は飲用には適しませんが、地元の人々は植木の水などとして今でも利用しているそうです。


所在地: 東京都文京区本郷4-32
交通: 地下鉄都営三田線・大江戸線「春日駅」下車、徒歩約10分 または地下鉄南北線・丸の内線「後楽園駅」下車徒歩約15分
問い合わせ: 文京ふるさと歴史館 03-3818-7221

一葉が通った伊勢屋質店(本郷5-9-4)
明治26年の一葉の日記より:
「此月も伊せ屋がもとにはしらねば事たらず、小袖四つ、羽織二つ、一風呂敷につゝみて、母君と我と持ゆかんとす」
   
一葉旧居跡に残る現役の井戸

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