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海外水源ツアー第2回 ニュージーランド の名泉「ブルースプリング」をたずねて


初回の南ドイツに続き、第2回目の海外水源ツアーを実行しました。今回の目的地はニュージーランド(NZ)、太古の自然がそのまま残されている世界でも指折りの環境立国です。


日本を夜7時に出発、今回は南島クライストチャーチ経由で北島のオークランド空港に到着しました。11月のニュージーランドは初夏といったところ、朝夕はまだ少々肌寒いながらも日中は半袖でもOKのようです。空港では、日本で発売されているミネラルウォーター「ブルースプリング」など数々のミネラルウォーターをボトリングしているNZQW社のオーナーであるイアン・ライリーさんに出迎えてもらい、彼が愛するレクサスワゴンに乗り込み、さあツアー開始です。

(左よりゲストの薗部さんと吉田さん、グローバルウォーター堀内)



オークランドからロトルアへ

車内ではNZや水のことをいろいろ伺いつつ緑広がる景色に見入り、2時間半ぐらい走り夕方にロトルア到着、ホテルにチェックインします。ここはツアーの目的地であるブルースプリングの泉からは1時間足らずの場所で、明日の水源訪問の前に飛行機で少々かたばったカラダをリラックスさせるに最適なリゾート地です。

夕食前にロトルア湖畔を散策。日本にも美しい湖は多くありますが、飛行機が目の前に浮かんでいる点と黒鳥がいるあたりが少し異なっています。そういえばブラックスワンというベストセラーのタイトルをこのへんの人たちはどう感じたのでしょうか(どうでもいいことです!?)。


夕食は、NZが誇る肉料理を石焼ステーキにして食べられるというレストランに湖から直行します。白とスパークリングに特に定評のあるNZワイン、ここではシャルドネを頼みました。かすかにスパイシーで全体がフルーティにひきしまった上質な味です。良い空気が更に味を引き立てているかのよう。ゲストの吉田さんは牛、ラム、チキンのミックス、薗部さんはラム、小職堀内もラムを注文、すると焼けた石に乗った脂身少なく新鮮そうな生肉が運ばれてきて、程なくするとジャージャーという熱気と蒸気がテーブルを包み始め、メンバーの口数は減り、「うまい」「おいしい」「うまい」とシンプルになります。軟らかいラムは絶品で、レアからウェルダンまで様々な焼き具合を試したその全てが美味でした。



硫黄温泉

翌日、水源を訪ねる前にロトルア地域に点在する硫黄温泉郷を訪ねてみました。火山湖や間欠泉で知られるニュージーランドですが、ロトルア周辺に大規模なのが集まっています。今回はヘルズゲイトとマオリビレッジの2箇所の間欠泉スポットに足を運びました。


地獄の入り口という名前がぴったりといいますか、ヘルズゲイトには無数の硫黄泉がありそこらかしこから湯気が噴出し硫黄臭が吹き抜けていきます。聞いてみると、20世紀初頭にここを訪れた劇作家ジョージ・バーナード・ショーがヘルズゲイトの名づけ親だといいます。また、今回はパスしましたが泥のスパもここの名物です。 

日本の硫黄泉では秋田県の超強酸性の玉川温泉が有名ですが、こちらの源泉も強酸性です。

(左からNZQWオーナーのイアン・ライリーさん、吉田さん、薗部さん)



マオリの歌声

ヘルズゲイトのそばにある別の間欠泉スポットにはNZ原住民のマオリの人たちのビレッジがあり、マオリ伝統の踊りと歌を堪能することができました。NZは世界で最も原住民を尊び共生が確立された国といわれます。パフォーマー達も見世物として働いているのではなく、自身の歴史と伝統を知らしめるため誇りを持って歌っていると感じられます。

(観客も一緒にダンス)


間欠泉公園内の至るところから水蒸気が噴出しています。



ハーギ

地中で肉や野菜を焼け石で蒸し焼くマオリ料理「ハギ」。今回行くことのできたマオリビレッジにはハーギ料理を出すちょっとしたカフェがあり、皆で立ち寄ってみました。初めて食べたハーギ、シンプルで素材の味を素朴に楽しむ料理でした。

(撮影を忘れ食べ始めてしまいました。。。)


(以前この近くの峡谷は鮮明なピンクとホワイトに分かれて染まっていたといいます)


いざ水源へ

間欠泉を後にすると、ツアーテーマである水源ブルースプリングをめざしプタルル方面に向かいます。ママクレンジと呼ばれる高地と途中からくねくねした丘陵地帯を抜け、Waihou Riverの源泉に最も近い駐車場で車を止めます。Te Waihou Walkwayの矢印の先に車が入ることはできず、逆にウォーキング好きにはたまらないルートを歩いてブルースプリング水源に向かうことができます。

(駐車場から見た水源の方向。この丘の先に素晴らしい水があります)



神秘の泉に到着

川辺に繁殖するクレソンがまた美味しいのです(ベンチの上に食べかけが。。)

 

ブルースプリング源泉で一同は休憩。流れている水を手ですくって口にします。古くからマオリのヒーリングウォーター(癒しの水)として愛されているこの天然水ですがNZ人の中でも今は知る人ぞ知る存在となっており、我々はブルースプリング源泉の水を直接飲んだおそらく数少ない日本人となり、水好きにはたまらない贅沢な一瞬を満喫することもできました。吉田さんは持参したマイボトルで何度も汲み、「簡単に1リットル飲んじゃいました」と満面の笑顔。美味しかったようでよかったです。

(新パッケージデザインとブルースプリング源泉)



自然の奇跡がつくったシリカリッチな成分

ブルースプリング源泉から毎分膨大な水量で湧き出す鉱泉には、骨密度を強化しコラーゲン育成を補佐する成分であるシリカ(2酸化ケイ素)が豊富に含まれています。日本の水やヨーロッパの水には見られないほどの含有量は、ママクレンジの独特な地下層にゆっくりと磨かれることで生み出されます。サプリなどの人工健康食品がかなわない天然力がまだ地球には残されていることがハッキリと手にとって分かるようです。


ブルースプリング源泉を含むワイホウ周辺で採水される天然水は実はニュージーランドで流通するミネラルウォーターで1,2を-争うシェアを誇ります。屈強なオールブラックスに見られるように、国全体で横浜市ほどの人口しかないNZがラグビーで常に世界トップクラスの成績を誇る理由のひとつがここにあるのかもしれません。


「ケイ素」、「pH中性」、「軟水」、という3要素を満たすブルースプリング源泉の天然水は化粧水としても高いポテンシャルを持っています。イギリス人でなくフランス人が移住していたら、美容観光大国となっていたかもしれないと真剣に想像する堀内です。


源泉周辺を少し歩きます



世界一幸せなトラウト?

(薗部さんいわく「これは世界一幸せな魚。他に一度放してここの有難みを教えてやろう?!」、一同爆笑)


(これは40センチほど。橋の下にいた60センチ級の赤腹にはシャッター寸前に逃げられました)



ちなみに:秋のブルースプリング (2009年5月訪問時撮影)



ボトリング工場へ

ゆったりと泉を満喫した後、イアンの工場へ向かいます。イアンがオーナーであるNZQW社はブルースプリング源泉から採水を許可されている数少ない会社のひとつで、ブルースプリング源泉そのもの(川からではありません)に設置された取水装置で採水された湧きたての鉱泉が地下パイプラインで工場まで送られボトリングされるのです。

HACCPシステム(食品衛生品質管理の世界基準)を取り入れた厳格な品質管理。

(画像は3段階フィルターとUV処理の品質検査について説明するイアン)



サニー、ザ・チーフの登場

一通り工場見学が済んだ後、イアンの友人でNZQWの(スピリチュアル)顧問でもあるマオリ族のサニーさんと面会できました。5月出張時にお客さんを連れて帰ってくると彼と約束しており、早速それが果たせて両者晴れやかな雰囲気に。(写真中央がサニー)


矍鑠(かくしゃく)を越えたサニーおじさん

サニーは69歳。しかし姿勢や筋肉を見る限り40代といってもよいほど頑強で、いつも元気です。

サニーの占いに興じる一同




土ボタルの洞窟へ

今回のツアーでは水源と工場以外にも、周辺の自然スポットをいくつか訪問、そのひとつがワイトモにあるGlow Worm Cave。その名のとおり、無数の土ボタルが地底湖を照らす神秘的で巨大な地底鍾乳洞です。


洞窟内の写真撮影は厳禁につきボートツアーの出口しか撮れませんでしたが、ワイトモ観光局HPでバーチャルツアーが楽しめます。  ワイトモ観光局HPはこちら(別ウィンドが開きます。)


オープンランチ

洞窟のそばにあるテラス付きレストランでランチ。シンプルなメニューの全てが美味しく、これも材料が美味しいからでしょうか。

(右はレイ・チャールズそっくりのサニー)




オークランドでお別れを

最後の晩はオークランドに移動。夜のハーバーシティの雰囲気を味わいました。


翌日の朝に日本に帰るため、イアンとはここでお別れです。現地の人もあまり知らないという、普通の旅行では絶対に経験できないツアーを体験でき、終始親切に温かく案内してくれたイアンはじめNZQW社の皆さんに感謝し、彼らとの再会を祈りつつ、さようなら。


振り返って

帰国後、今回の参加ゲストの方から温かいご連絡を頂きました。その一部を紹介します。


「(省略)充実した4日間を過ごさせていただき、本当にありがとうございました。

改めて御礼申し上げます。旅の興奮はまだ冷め遣らず、すぐにでもまた行けそうに、荷解きも進んでいません^^;(省略)シリカは、成人一人あたり1日10~40ミリグラムが消耗されてしまうものなんですってね!乾燥肌・シワ・骨折など、特に美意識が高くない女性にとっても恐怖の名詞です。。。これを補ってくれるブルースプリングはまさに美と健康を意識する私の同志達にピッタリですよね!!(省略)」


有難いお言葉を頂戴し、こちらこそ改めて感謝申し上げます。有難うございました。

またあの泉に行きましょう!



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