TOP > 世界名水紀行 > 世界名水紀行 エンジンゲン 南ドイツ・シュヴァーベン地方 世界名水紀行 エンジンガー 南ドイツ・シュヴァーベン地方
「野菜のような水」を生む、南ドイツ、シュヴァーベン地方
ミネラル豊富なことから「飲む野菜」といわれた温泉水が日本で人気になったことはご承知のことと思いますが、日本では存在しえないと思われる、まさに野菜のような水が南ドイツにあることをご存知でしょうか? 日本は温泉大国。各地の良質泉は身を浸すだけでなく飲用(飲泉)で薬効をもたらすものがたくさんあり、実際に明治の頃は薬として源泉が売られることもよくありました。戦後のアメリカ的な衛生基準では飲用不適として保健所から指導され、飲泉文化は廃りましたが、2000年代に入てからは、衛生的に温泉水をボトリングする工場も珍しくなく、そのミネラル豊富な成分から「飲む野菜」として健康によいミネラルウォーターとして人気が高まってきました。 飲む野菜としての温泉水はミネラル成分が豊富なため、軟水でなく硬水となります。硬水とは硬度(カルシウムとマグネシウムの含有量)が高い水ですが、日本の温泉水の特徴として、陽イオンの中ではナトリウムが比較的多くなります。脱水症状を起こしたときなどは適度な塩分を含んだ水は最適ですが、高血圧を気になさる方は塩分の取りすぎには注意する必要があります。 南ドイツ、緩やかな緑の丘陵が見える限り続くシュヴァーベン地方の特別な地下層がもたらした天然水は、日本の温泉水にない特徴を持ちます。地下深く、広くに横たわる想像を絶する多重な地層が、降雨や降雪をじっくりと数百年ともいわれる時間の中でろ過する過程で、その地下水はカルシウムとマグネシウムを贅沢に吸収し、急峻な地形の日本ではできないミネラルリッチな天然地下水脈となります。 その結果、カルシウムとマグネシウムの含有が突出し、ナトリウムやカリウムは控えめな特殊な天然水としてボトリングされ、採水地の名前から「エンジンガー」と名づけられ、南ドイツで販売されています。その健康への貢献度からドイツでは薬局でも販売されているほどです。 下記グラフに国産の硬水例との比較にあるとおり、エンジンガーの特殊な成分は明らかです。 飲む野菜、というより、栄養成分の濃さでは「野菜のような水」といったほうがよいかもしれません。世界にはいろんな水があります。 「野菜のような水」の工場は超近代的
超ミネラル水、エンジンガーをボトリングする工場内部は、中世の空気が漂う周辺とがらりと変わって超近代的。最新設備がずらり整備された大型工場で、ドイツ的な徹底品質管理のもと、エンジンガー・スポルト・ナチュラルミネラルウォーターはつくられています。 ヘッセ、世界遺産、そしてファンタスティック街道
ファンタスティック街道(ファンタスティッシュ・ストラッセ)
エンジンガーのあるシュツットガルト近郊はシュヴァーベン地方の一部。ファンタスティック街道めぐりに是非追加したいエンジンガーの水源ととっておきのワイン。
詳しくは下記URLをご覧ください。
http://www.fantastische-strasse.de/Japanese/japanese.html 野菜のような水の水源とシュヴァーベンを巡る旅
旅行記は下記URLをご覧下さい(世界名水めぐり)
|