添加物というと悪いものというイメージがあります。酸化防止剤を腐らないための防腐剤と混同される場合もあります。しかし、この酸化防止剤はこれまでのワインやハーブ飲料の歴史の中で重要な役割を果たしてきました。
ワインやハーブコーディアルの酸化防止剤は亜硫酸塩です。硫黄を燃やすことでこの成分が生まれます。この亜硫酸塩をガスの状態で大量に吸引すると実は有害なものであり、呼吸系に障害が出ることが分かっています。しかしワインに含まれる亜硫酸塩の量は、フランスでは1リットルに0.45グラム以下の基準です。この基準は、体重50kgの人が毎日90リットルずつワインやハーブ
コーディアルを飲み続けても慢性毒性の症状は発生しないというデータにも裏付けられています。
合成添加物などは使用禁止が基本原則なオーガニックの各認証団体でも、 許可される物質のリストにこの亜硫酸塩が含まれています。また、これまで数百年の使用実績がありますが、その中で亜硫酸塩の悪影響は報告されておりません。
亜硫酸塩とは一体どんな働きをするのでしょうか。それは酸化防止剤と言われるように、ワインやハーブコーディアルの酸化を防ぎます。ワインが数年、
数十年、あるいは数百年と味をまろやかに変えていくのは、この酸化防止剤があるからこそ。これがなければワインやハーブ飲料は早いうちに飲まないと劣化してしまいます。そして腐敗菌や葡萄・ハーブについていた有害物質をそのままワインやハーブ飲料中で繁殖してしまうことになります。
酸化防止剤は殺菌作用もありますから、ワインやハーブコーディアルを健康で安全な飲み物に保つためにも必要なのです。
しかも、酸化防止剤は抜栓・開栓しグラスにそそぐと、大抵は気化してしまいます。グラスをまわせば、亜硫酸塩はほとんど飛んでしまいます。
なお、フランスなどのヨーロッパの国では当然のように認知されており、酸化 防止剤を使用しているかどうかの明記は必要ありません。しかし、日本の場合
はその明記が必要です。しかもフランスよりも基準が厳しく1リットル中 0.35グラム以下でしか醸造できません。